求めても良いレベル:全日本大学サッカー選手権大会1回戦@平塚

 平塚市の総合公園で何か催し物がないかとサイトを見てみると、「19日(土)・23日(水)11:30平成21年度第58回全日本大学サッカー選手権大会」の文字を見つけた。そこで、その試合を見に行ってきた。

 気合を入れ過ぎて、午前10時30分に現地到着。ゲートの前に関係者らしき人が居たので、「開催に間違いない」と確信し、入場券と大会パンフレットを購入して中に入った。座席を見渡すと、誰も居ない。多分、大学関係者もスタンドには居なかったと思う。そんな中、堂々と真ん中に座った。「堂々と」が理由ではなく、「どちらにも寄りたくない」と言うのが正直なところだったけど。

 第一試合は、鹿屋体育大学対浜松大学。手許の資料によると、鹿屋体育大学は3年ぶりの出場、浜松大学は2年連続5回目の出場とのこと。これによると、浜松大学の方が“常連”な感じがするが、試合内容は全く逆になっていた。鹿屋体育大学は、体育大学らしく(?)、前線から、そして、中盤から激しいプレスで浜松大学の攻撃を潰していく。私の見た目では、浜松大学が何も出来なくなっていたので、「個の力も、組織の力も、鹿屋の方が上」と思っていた。家に帰ってきてから先程の資料を見ると、浜松大学の方に「ゴール前では創造性のあるプレーで勝利を追求していく」とあるので、鹿屋体育大学はそれを潰すためにこの様な戦術を採ったのだと思う。ただ、浜松大学の説明に「1回戦を勝ち上がれば、一気に上位進出の可能性も」とあるので、その“創造性”は一定のレベルまで、と言うことなのかもしれないけど…。

 細かい得点経過は省略するが、…と言うか、覚えていないので省略する。試合は、浜松大学のオウンゴールで動いた。上に記したように、鹿屋体育大学の早い潰しに、個人技どころか組織的な動きすらままならなくなった浜松大学が自滅するようにこの失点を喫した。その「ままならない」状態は、後半の途中まで続いた。2点目も鹿屋体育大学、3点目も鹿屋体育大学に入る。この時点で、後半も20分が過ぎていたと思う。「後は、鹿屋体育大学が試合を“殺して”、話が終わりだな」と思ったら、急に浜松大学の動きが良くなった。私は後になって知った“前評判”通りに、鹿屋ゴールに迫っていく。瞬く間に2点が入り、気が付けば残り10分少々で1点差。実に不思議なのだが、スコアだけは面白くなってしまった。しかし、鹿屋体育大学が終了間際に4点目を決めて、ジ・エンド。4‐2で鹿屋体育大学が2回戦へ駒を進めた。

 第二試合は、明治大学対仙台大学。こちらも、手許の資料に頼ってみる。試合が終わった後に見ているのだけど…。明治大学は先に触れたくないので、仙台大学から。とりあえず、攻撃力のあるチームのようである。今年は東北学院大学に敗れて、夏の総理大臣杯に出場できなかったので、この大会に賭けているとのこと。明治大学は、まあ、天皇杯かな。資料にもあるが、天皇杯2回戦で湘南ベルマーレ、同3回戦でモンテディオ山形を破っている。そんな明治大学が大学生相手にどの様な試合をするのかが見たくて、会場に足を運んだと言っても過言ではなかった。この明治大学は、大学のタイトルは無冠の状態。今年最後の(になるのだと思う)タイトルとなる、この大会に賭けているとのこと。

 そんな“賭けている”者同士のノックアウト方式の初戦。 “守り合い”から始まった。攻撃力が自慢でも、プロを破った明治大学が相手とあって、仙台大学は引き気味に試合を進める。一方、“無冠”の明治大学も、タイトルが欲しいのでしくじれないとでも考えたのだろう。やはり、引き気味に試合を進める。前半は、特に何も起こらず、0‐0で終える。…と言うと、彼らに失礼だな。お互いに、パスを繋ぐ意識は高く、ミスは多いものの、ボールを奪ったらショーとパスを多用して相手ゴールを目指そうとしていた。ただ、ミスが多かったので、互いにペースを掴みきれず、スコアレスになった。序でに、ペースを掴みきれなかったから、途中からロングボールも増えていってしまった。これも、“賭けている”者同士が影響していたのだと思う。

 後半は、私の目には仙台大学ペースになったように見えた。キックオフを取っていたこともあるが、サイドを深く突いて、明治大学ゴールを目指していく。そして、明治大学が、仙台大学のこの姿勢に臆してしまったのか、完全に守勢に回ってしまう。苦し紛れのクリア、ロングボールが増えたわけではないが、何となく、細かいパス回しが影を潜めてしまっていた。ただ、湘南ベルマーレとモンテディオ山形を完封したチーム。守備が堅い。仙台大学のシュートを、悉く、ブロックしていく。こうなると、守っていた明治大学にチャンスが…となるのが普通だが、守勢に回っていることは最後まで解けなかった。時折、鋭いカウンターを見せてはいたが、その回数は多くなく、ペースをひっくり返すまでには至らない。後半も0‐0に終わり、延長でも点が入らず、PK合戦にもつれ込んだ。記憶は定かではないが、確か、仙台大学の2人目が外し、明治大学が誰一人として外さなかったので、5‐3で明治大学が勝利を収めた。試合内容、そして、その姿勢は、完全に仙台大学のほうが良かったので、少し残酷な結果になったと思っている。

 昨年に続き、平塚競技場で行われたこともあったので、大学生のサッカーを見てみた。印象は、特に変わらない。リーグ戦を行っていることもあって、単純なカウンターサッカーをするわけではない。キチンと細かいパスを使って、相手の守備を崩していく姿勢も見せる。ノックアウト方式の大会で、それを見せられるのは立派だと思う。でも、ノックアウト方式の重圧がその精度を下げていたとは思う。それから、彼らは一本調子になる傾向があるようだ。プレスとサイドアタックは、岡田武史監督も代表で行っているから、彼らにも必要なことになる。しかし、それに囚われすぎて、それしか行わないから、試合が一本調子になる。だから、鹿屋体育大学は1点差までに迫られ、明治大学と仙台大学は点が奪えなかった。ただ、このことは代表にも言えることだから、彼らに言うのは少し酷かもしれない。でも、第一試合は勝ったから良いものの、追い付かれたり逆転されたりしていれば、きっと大きな後悔の元になったに違いない。まあ、それぐらい“求めても良いレベル”の試合だったとは言える。


【補足の蛇足】
 私も忘れかかっていたが、私は“延長戦を呼ぶ男”だった(苦笑)。第一試合も、鹿屋体育大学がダメを押したが怪しい感じになってしまったし、第二試合は延長戦。それなりに着込んでいったのだが、結構、寒くなってしまった。それから、大会パンフレットを買った特典で出場校の集合写真をもらった。関わりのある大学がなかったので、目の前で試合を見られる鹿屋体育大学にした。まあ、勝ったから何かのご利益でもあったのかな?(笑)。

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