野手選択

唐突に昨日の話。ベイスターズ対スワローズの試合で、白崎浩之の三塁ゴロで三塁走者の関根大気が本塁に向かい、巧いスライディングでセーフになり、ベイスターズがサヨナラ勝ちを収めた。tvkで実況をしていた吉井祥博アナウンサーが「野手選択ですかね?いや、内野安打です」と言い、解説の野村弘樹さんがそれに応じるように「野手選択ではなくて内野安打なんですか?」と言っていた。私も、その瞬間には「野手選択ではないか?」と思った。さらに、「記録員は白崎に甘いよ」とまで思ってしまった。しかし、冷静になって考えると、その記録にとても納得した。

3-3の同点で、10回裏一死三塁で三塁ゴロ。打球を処理した三塁手にとって、三塁走者が本塁に向かった以上、一塁に投げてアウトにするという選択肢はない。なぜなら、それで試合に負けてしまうから。選択肢がないのに、野手選択、つまり、選択誤りはあり得ない。だから、白崎浩之のあの打球は内野安打になる。まさに、白崎は関根の足でヒットを1本儲けた。本人もそれが分かっていたのか、お立ち台で何とも言えない表情をしていたけれど。

それにしても、やはり、野球の記録は難しい。普通、あの現象では「野手選択」と考える。しかし、サヨナラ勝ち(負け)という状況が加わると、野手の選択肢がなくなり、当然、野手選択もなくなる。特に目立つ失策がなくアウトに出来なかった以上、安打と記録するしかない。実に、面白い場面だったと思う。勿論、それは私がベイスターズファンでサヨナラ勝ちという結果になったから、ということもあるけれど。

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