野球規則六・〇五(k)

 昨日(2014年10月30日)、福岡ヤフオクドームで行われたSMBC日本シリーズ第5戦、福岡ソフトバンクホークス対阪神タイガースの試合で最後の最後に変わったプレーが現れた。そのことについて。

 9回表、阪神タイガースは2番上本博紀二塁手が四球、3番鳥谷敬遊撃手が三振、4番マウロ・ゴメス一塁手が四球、5番福留孝介右翼手が四球で一死満塁の好機を作る。ここで6番西岡剛指名打者が一塁線にゴロを放つ。これを取った明石健志一塁手が細川亨捕手に送って本塁は封殺で二死になる。細川亨捕手がそのまま明石健志一塁手に転送するが、明石健志一塁手は捕球できなかった。その間に二塁走者田上健一外野手(マウロ・ゴメス一塁手の代走)が本塁を突く。しかし、一塁ベンチから福岡ソフトバンクホークスの選手が飛び出してきて喜んだ。その前に、球審の白井一行審判員は打者走者の西岡剛指名打者に対して守備妨害を認めアウトを宣告していた。阪神タイガースの和田豊監督が抗議するものの判定は覆らず、福岡ソフトバンクホークスの日本一が決まった。

 ここで、西岡剛内野手が犯した守備妨害を考えてみる。野球規則を見てみると、六・〇五に打者アウトの定めがある。その(k)に「一塁に対する守備が行われているとき、本塁一塁間の後半を走るに際して、バッターがスリーフットラインの外側(向かって右側)またはファウルラインの内側(向かって左側)を走って、一塁への送球を捕えようとする野手の動作を妨げたと審判員が認めた場合」とある。野球場をよく見てみると、確かに一塁の手前に箱のように見えるラインが引かれている。それは、この項目の為のようである。この場合、打者走者はアウトになり、その時点でボールデッドになる。西岡剛内野手の場合、アウトの宣告でこの回の3つ目のアウトだったので攻撃終了となった訳だ。なお、この規定には「打球を処理する野手を避けるためにスリーフットラインの外側(向かって右側)またはファウルラインの内側(向かって左側)を走ることは差し支えない」との例外が認められている。更に、スリーフットラインの原注も記されていて、「スリーフットラインを示すラインは、そのレーンの一部であり、バッターランナーは両足をスリーフットラインの中もしくはスリーフットラインのライン上に置かなければならない」とある。片方でも足がそのゾーンから出たら、守備を妨害することが認められる。そのように解釈できそうだ。

 繰り返しになるが、野球場の一塁ベースの手前に箱のように記されているラインは、この規則の為のものである。視覚でそれだけ示しているのだから、「打球処理を邪魔しないようにする為に、そのゾーンを外れたのだ」と言う理由が見つけられない限り、そのゾーンを出たら「守備を邪魔する為」と判断されるのだろう。何度か繰り返して出された映像を見る限り、素人の私でも西岡剛内野手の足が内側に出ているように見えた。球審が、そこを冷静に見ていた。スッキリとはしないが、そういうこと。当該球団のファンは複雑な気分になろうが、それでも「良い勉強になった」と受け止めておくべきであろう。私は、良い勉強になったと思っている。どちらのファンでもないけれど。

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