雪辱と屈辱

 あるスポーツ新聞のウェブ記事の小見出しに「雪辱晴らし」とあった。「確か、これは間違いのはず……」と思い、改めて調べてみた。

 雪辱。ウェブ辞書で意味を調べてみると、「恥をすすぐこと」とある。思い切って、漢字で書いてしまおう。恥を雪ぐこと。これで雪辱。つまり、雪辱自体で恥を晴らしてしまう。だから、「雪辱」に何かを付けるとすれば、「果たす」になる。「恥を雪ぐこと」を「果たす」。これなら、その表現に矛盾はない。

 次は、「晴らす」のほうから考えてみよう。思いつく言葉は「恨み」。「恨みを晴らす」とよく用いる。やはり、何か嫌なことを吹き飛ばすことが「晴らす」になる。嫌なことで「雪辱」に似ている言葉、それは「屈辱」。先ほどと同じウェブ辞書には、「屈服させられて恥ずかしい思いをさせられること」とある。「恥ずかしい思い」を「晴らす」のなら、その表現に矛盾はない。

 よく間違われる表現だと思う。今回、参考にしたウェブ辞書にも補足で「文化庁が発表した平成22年度『国語に関する世論調査』では、『前に負けた相手に勝つこと』を表現するとき、本来の言い方である『雪辱を果たす』を使う人が43.3パーセント、間違った言い方『雪辱を晴らす』を使う人が43.9パーセントという結果が出ている」とあった。まあ、そんな引用の多い駄文。

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