「切り」のない話

 どの番組だったのかを忘れたが、ラジオ番組で「皮切り」と言う言葉を聞いた。そして、「それは『火縄銃』が語源だったと思うが…」と考えた。しかし、自信と確信がなかったので、簡単に調べてみた。まあ、少しばかり酷い目に遭うことになるけれど(笑)。

 「皮切り」。辞書を見ると、「物事のし始め」「手始め」と言う意味がある。これが、一番目。二番目に、「最初に据える灸(きゅう)」とある。どうも、語源はこれらしい。最初の灸は、皮を切られるように痛いことから、「皮切り」と呼ばれるようになったそうだ。一つ勉強になった。「では、火縄銃は?」と思い、少し考えたら、「それは『口火を切る』じゃない」と思った。

 「口火を切る」。辞書を見ると、「物事を他に先がけて行って、きっかけをつくる」とある。口火とは、爆薬やガス器具などに点火するために用いられる火のこと。火縄銃に限ったことではなさそうだが、火蓋に火を点けるために用いられたので、まあ、関係が有ると言って良さそうだ。「めでたし、めでたし」にしても良かったのだが、調べたサイトで「火蓋を落とす」が載っていたので、そちらにも手を伸ばしてみる。

 「火蓋を落とす」。火縄銃の火蓋を開いて、点火の準備をする。こちらは火縄銃に強く関係しているので、転じると、「事の始め」と言うよりは、戦争や競争を始めるになる。この慣用句は、「幕を切って落とす」と混用され、「火蓋を切って落とす」と誤用されることが多い。流石に、そちらにまで手を広げると本当に痛い目に遭うので、この関連はここで止めておく。

 さて、少し別の角度から。「皮切り」を聞いて、「封切り」も思い浮かべていた。「映画に関係するよね」と思っていたのだが、調べてみると『元になる由来』があった。封切りの「封」は、手紙や小包を不法に開けられないようにするための「印」のこと。江戸時代に、新刊本が白い紙の封に包まれていたことから、これを開けることを封切りと言ったそうだ。この「本」が「映画」に変わったのが、今の「封切り」。新聞記者が使ったことから、世に広まったのだとか。意外と言えば、意外な話だった。

 かなり強引に、「皮切り」から「封切り」まで話を持っていった。構成が滅茶苦茶だけど。そんな「皮切り」の話。本当に、「切り」がない。これは、「限がない」と書いておいた方が良いのかしら?辞書には、「切り/限り」とあるけれど。

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