理想と現実の間での一歩前進:浦和対湘南@埼玉スタジアム(2010年4月3日、TV観戦)

 4月3日に埼玉スタジアム2002で行われたJ1公式戦第5節、浦和レッズ対湘南ベルマーレの試合をテレビで観戦した。その感想みたいなもの。

 テレビ観戦だったので、詳しい事は省く。結果は2-1で湘南の敗戦。立ち上がりは、湘南がプレスを掛けて適当に流れはつかんだと思う。そして、その流れをつかんでいた状態でコーナーキックを得た。しかし、ジャーンのヘディングシュートが決まらなかった。その後、5分ほど湘南が攻めていたと思うが、その間に得点が決まらないと「予定通り、バランスを崩さない守備をするぞ」と決めていたように、湘南が引き、浦和が前に出始める。その「引き」方が悪かったのか、浦和にボールを動かされすぎてしまった。それが、浦和の「攻めるぞ」と言う意志を高揚させてしまった。その事によって、湘南は完全に後追いの守備をさせられてしまった。

 湘南の失点は、前半終了間際のペナルティキックと、後半序盤のフリーキックによるものだった。いずれも、「浦和に自由にさせてしまった」事が呼んだものだと言える。個人的には、「浦和の個人技のゴリ押し」と思っているのだが、浦和の各選手の意志が高揚した事によって、それが「連動」と言うものに変わっていた。そこに「個人技」が加わったのだから、形の上では良い攻撃をされてしまったと言わざるを得ない。「たら」「れば」は禁句だが、もし、立ち上がりのジャーンのヘディングシュートが決まっていたら、これが単なる個人技のゴリ押しに終わり、浦和を空転させられたかもしれない。それだけに、「立ち上がりのぶちかまし」の終わった後の「引き過ぎ」が悔やまれる。

 湘南の得点は、試合終了間際の90分+1。左サイドでボールを持った坂本紘司が中央の中村祐也に預けて前に走りこむ。そこに中村祐也からボールが出てきて、グラウンダーのクロスを入れる。そこに中山元気が走り込んで左足で押し込んだ。これが、湘南のやりたい攻撃だと思う。分かりやすく形に表れたので、今後はこれをどれだけ増やせるかが鍵になる。確かに、この試合の湘南のシュートは6本で、浦和が21本であった事を抜きにしても少ない。しかし、難しい体勢からのシュートの精度が高くない限り、シュートを打つ状況を簡単にする事、相手の守備の状況を悪くする事を考えるしかない。手間は掛かるが、それを志向する事がチームと選手が強くなる為の近道であろう。現実への対応も必要だが、理想を捨てる事は悪い事なので、外から見る我々は我慢しなければならない。

 個人的には、完全にやられたとは感じていない。勿論、ボールとゲームを圧倒的に支配されて負けたのだから、やられてはいる。しかし、横浜FMや広島にやられた時とは同じにならない。これらの試合のように、何が何だか分からずに混乱に陥る事は少なくなったと言えるのだろう。そう言う意味では、これらの敗戦が生かされているとは言える。それに、日産スタジアムでは持ってこられなかったお土産(=アウェーでのゴール)が持ってこられたのだから、その点でも「一歩前進」と言っても良いのだろう。それから、改めて「2-0」の難しさを感じた。90分+1での「2-1」でさえ、変な空気がピッチ上に漂った。結局、コーナーキックからのジャーンのヘディングシュートが決まらなくて同点に追い付けなかったが、守っていた浦和からすれば「後味の悪いもの」とはなったであろう。この様な事を増やしていくのも、今の湘南が目指さなければならないものであろう。

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この記事へのコメント

HIRON
2010年04月04日 19:26
こんばんわ。
現地観戦組です。

開始早々のジャーンのヘッドは間近で
見ていても惜しかったので、あれが
入っていればと思いました。

その後引き気味だったので、
ボランチの阿部まで攻撃参加する
形になってしまいました。
前半のPKは良く見えなかったので
何ともいえませんが、守っていて
リスクはつきものなんで仕方ないかなと。

ただ、右からしか攻撃できずに左から
攻められるのは、今回も同じでした。
左は永遠の課題でしょうか。

浦和は強いけど、広島ほどでも
ないかなとも感じました。
また、何とか最後に1点取れて
次につながりそうです。

個人的には中村祐也にゴールして
ほしかったです。



2010年04月04日 22:13
HIRONさん、どうもです。

ジャーンのあのヘッドは、現地で見ていたら「もらった!」と思ったでしょうね。「惜しかった」ものですが、「点を取る」意志を高揚させて決められるようになるしかありませんね。

NHKの解説が福西崇史氏で、「もう少しボールを持った選手に寄せないと…」と繰り返していました。本文では書きませんでしたが、もう少し「ボールを奪う守備」を意識した方が良かったのかもしれません。相手の技術が高いと、罠を仕掛けても、その罠を壊されるのかもしれませんが、それこそ、恐れていては先に進めませんから、罠を仕掛け相手のボールを奪う事を考え続けなければなりませんね。

2点差にされてから、左サイドの島村は吹っ切れた様に前に出て行っていました。得点の起点は、島村のボール奪取からだったと思います。あまり責めずに、彼の向こう気の強さを信じましょう。熱くなり過ぎる事を除けば、彼の最大の特長であると思います。

中村祐也は、珍しく熱くなっていましたね。「気合の空回り」とまでは言いませんが、それに近いものはあったのではないかと思います。それでも、彼がボールを持つとアジエル並に「面白い空気」は出ますね。今後に期待です。多分、次節からは何時もの中村祐也が戻ってくるでしょうから。

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