サテライトリーグ廃止とレンタル移籍

 湘南ベルマーレのサイトを見ると、9日付のニュースに、共にレンタル移籍していた林慧と小林竜樹がガイナーレ鳥取とザスパ草津より復帰することが載っていた。その代わりと言っては何だが、菊池大介がザスパ草津へレンタル移籍する。また、前田陽平が福島ユナイテッドにレンタル移籍することも発表されていた。既にここに取り上げたが、鎌田翔雅もジェフ千葉にレンタル移籍する。私は、これを見て「サテライトリーグの廃止の影響が出ているのかな」と思った。

 サテライトリーグは、Jリーグが若手選手の育成を目的として1992年より実施されていた。しかし、2009年は主にアジア・チャンピオンズリーグによって日程が確保出来ず、全日程を消化出来なかったと言う。また、景気低迷の影響で各クラブが経費削減を進める中、サテライトリーグの開催も難しくなった。そこで、Jリーグは12月の理事会でその廃止を決定した。これによって、Jリーグの各クラブは若手選手の実戦の場を失った。Jリーグの方も、「地域性を打ち出す」を理由に、各地域でのリーグ戦展開に期待している。それに応えるかのように、九州ではJリーグとJFLのチームでの九州チャレンジャーズリーグを、関西ではJクラブ4つ(ガンバ大阪、ヴィッセル神戸、京都サンガ、セレッソ大阪)が対抗戦を行うと言う(関西の方はまだ計画中)。選手の底上げは必須だから、各クラブとも色々と工夫して行かなければならない。その流れの中にあるのが、上に挙げたレンタル移籍ではないかと思う。林と小林が復帰すると言うことは、レンタルで出して出場機会を得ればそれなりに成長して戻ってくることを証明している。レンタルでも真剣勝負の場であることは変わらない。練習試合をさせているよりは良い、と言うことにもなる。

 ここで注目されるのが、大学サッカー。昨年の大学選手権の決勝の中継で「高卒で下手にJリーグに行って出場機会を失うよりも、4年間、大学のリーグ戦で実践を積むことも視野に入り始めている」と言っていた。実際、湘南ベルマーレを退団した中町公佑が、慶応大学に進学し同サッカー部で活躍して、2010年よりアビスパ福岡でプレーすることが決まっている。それに倣ってと言うと言葉が悪くなるかもしれないが、原田開がベルマーレを退団し順天堂大学へ進学する。そこでの経験によっては、中町のように4年後にJリーグに戻ってくるかもしれない。慶応大学、順天堂大学とも関東大学サッカー連盟所属なので、そこを調べてみた。2009年シーズンは、4月11日から6月3日が前期日程、後期日程が9月5日から11月22日の全22節。1部と2部に分かれて、入れ替え制度も導入しているから、本格的なリーグ戦と考えても良い。更に、全日本大学サッカー選手権、総理大臣杯、デンソーカップなどもある。それこそ、出られる選手は限られてくるのかもしれないが、後のキャリアメイキングも含めて、大学進学も強力な選択肢の一つになることは十分に頷ける。

 超高校級と言われた選手も、入ったクラブによっては出場機会を得られず、伸び悩むこともある。プロ野球選手だった野村克也氏は、南海ホークスに入団を決める際、当時在籍していた捕手の年齢を見たと言う。そして、比較的年齢の高い捕手の揃っていた南海を選んだと言う。それは、「2軍で3年も頑張れば、その辺の選手が引退して自分の出番が出来る」と判断したから。実際、彼は3年目でレギュラーをつかんでいる。今のJリーグで、その様に出来るのかどうかは分からないが、多少はこの様な姿勢と考え方が高校生にも求められる、と言えるのかもしれない。Jリーグにおいては、プロ野球の2軍にあたるものを考えなければならない。例えば、ヤマザキナビスコカップをJリーグ全てのクラブの参加にする、或いは、U‐23限定のカップ戦を作るなどがある。少なくとも、Jリーグの言う「地域色を出す」は少しばかり無責任に感じられる。

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