むすめふさほせ

 3日放送で6日にウェブラジオが更新された『おどろき戦隊モモノキファイブ』で、U字工事の「大好きとちぎかるた」が紹介されたときに、日笠陽子さんが百人一首の競技かるたの模様を表すのに、「あ、パーンって」と言った。そんなことから、こんな話。

 まず、日笠さんの言った「あ、パーン」と言うのは、多分、一字札のことだと思う。しかし、「あ」では札を取ることが、大変、困難である。一字札は…と、頭文字を並べ替えた「むすめふさほせ」は覚えていたが、内容を知らなかったので、改めてそれを調べてみた。
《む》
村雨の露もまだ干ぬ槙の葉に 霧立ちのぼる秋の夕暮(寂蓮法師)

《す》
住の江の岸による浪よるさへや 夢の通い路人目よくらむ(藤原敏行朝臣)

《め》
廻り逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし夜半の月かな(紫式部)

《ふ》
吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風を嵐といふらむ(文屋康秀)

《さ》
寂しさに宿を立ち出でて眺むれば いづこも同じ秋の夕暮(良暹法師=りょうぜん・ほうし)

《ほ》
ほととぎす鳴きつる方を眺むれば ただ有明の月ぞ残れる(後徳大寺左大臣)

《せ》
瀬を早み岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思う(崇徳院)


 これが、「むすめふさほせ」の7首。これだと、最初の一文字目を聞いただけで札を取ることが出来る。では、日笠さんの言った「あ」だとどうなるか。実に、17首で最も多い。何やら、区別する方法はあるようだが、素人には、結局、全部を聞かないと取れないだろう。一応、その17首を記しておく。全部、コピー&ペーストだけど(笑)。
秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ(天智天皇)

あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む(柿本人麻呂)

天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも(阿倍仲麻呂)

天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ 乙女の姿しばしとどめむ(僧正遍昭)

有明のつれなく見えし別れより 暁ばかり憂きものはなし(壬生忠岑)

朝ぼらけ有明の月と見るまでに 吉野の里に降れる白雪(坂上是則)

浅茅生の小野の篠原忍ぶれど あまりてなどか人の恋しき(参議等)

逢ひ見てののちの心にくらぶれば 昔はものを思はざりけり(権中納言敦忠)

逢ふことの絶えてしなくはなかなかに 人をも身をも恨みざらまし(中納言朝忠)

あはれともいふべき人は思ほえで 身のいたずらになりぬべきかな(謙徳公)

明けぬれば暮るるものとは知りながら なほ恨めしき朝ぼらけかな(藤原道信朝臣)

あらざらむこの世のほかの思ひ出に いまひとたびの逢ふこともがな(和泉式部)

有馬山猪名の篠原風吹けば いでそよ人を忘れやはする(大弐三位)

朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木(権中納言定頼)

嵐吹く三室の山のもみぢ葉は 竜田の川の錦なりけり(能因法師)

淡路島通ふ千鳥の鳴く声に いく夜寝覚めぬ須磨の関守(源兼昌)

秋風にたなびく雲のたえ間より 漏れ出づる月の影のさやけさ(左京大夫顕輔)

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