銀座はシルバーシート

 9月16日のグルーヴラインを聴いていた時の事。凡そ1時間毎に流れる交通情報の後に、ナヴィゲーターの秀島史香さんの寸劇が入る。その寸劇で、「次の駅は銀座を訳してみろ」と言っていた。ここで、『The next station is Ginza.』などと訳す人は真面目な人(笑)。この寸劇では、『銀座』はオチに使われて、『silver seat』と訳された。その前日が敬老の日と言う事もあり、この様なオチのある寸劇になったのだろう。

 銀座と言うと、東京都中央区の銀座を思い浮かべる人も多いだろう。また、色々な商店街が銀座を名乗っている事も多い。しかし、元は中近世の日本の政権において、貨幣の鋳造、及び、銀地金の買入を担っていた場所に付けられた呼称である。平たく言うと、銀を扱っていたところとなる。銀を扱うと銀座と言うのなら、金を扱えば金座となる。こちらは、江戸幕府において金貨の鋳造、鑑定、検印を行った場所や組織に与えられた呼称。歴史の長さで、地名としては銀座が残ったのだろう。

 「銀座」を翻訳ソフトに入れると、「Ginza」と出てしまう。これでは、この本文にそぐわないので、「金座」を入れてみた。すると、「Mint of gold coins under the direct control of the government of Edo」と出た。実にご丁寧な説明だと思う。英訳で「the government of Edo」と出てくるとは思っていなかった。確かに、「金座」を調べてみると、上の様に江戸幕府政権下の金貨鋳造、及び、取引の場所と組織の事だから、この訳がピタリとはまる。


【補足の蛇足】
 真面目な人のツッコミを回避する為に1つ。オチに使われた『silver seat』は、和製英語。あちらの国で通用する様に言うのなら、『priority seat』。とどのつまりは、優先席である。確か、シルバーシートが設けられたのは、1973(昭和48)年ごろの事だと思う。新幹線0系用のシートに使われていたシルバーグレーの布を一般車両に転用して、この優先席を作った。布がシルバーグレーで、お年寄りにもシルバーのイメージがあるから、シルバーシートと名付けた。因みに、敬老の日は1966(昭和41)年に休日として制定された。

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