満20歳になるのは?

 11日の金曜日に、近くの酒屋でサワーの素(と言うのか?)を買った。会計をする時、ふと、レジスターを見た。すると、そこに『1988年、昭和63年生まれで誕生日を迎えたものは成人』と言う注意書きが貼られていた。「なるほど、『成人の日』が近いから、見分けの付き難い若者の年齢確認を徹底すると言う事か…」と思っていたが、ふと、疑問が湧いた。そして、調べてみた。

 私の持った疑問は、『満年齢』。酒屋が年齢確認するのは、『未成年者飲酒禁止法』に、「営業者ニシテ其ノ業態上酒類ヲ販売又ハ供与スル者ハ満20年ニ至ラザル者ノ飲酒ノ防止ニ資スル為年齢ノ確認其ノ他ノ必要ナル措置ヲ講ズルモノトス」と年齢確認をするよう求められているから(同法第1条第4項)。では、『満20年』に至る時とは何時なのか。これが、私の疑問だった。そして、「もしかして、満20歳とは20歳の誕生日の前日になるでは?」と考えていた。

 日本では、4月1日生まれの人は、その学年で一番遅い誕生日の人となる。学校教育法第22条に「保護者(子女に対して親権を行う者、親権を行う者のないときは、未成年後見人をいう。以下同じ)は、子女の満6才に達した日の翌日以降における最初の学年の初めから、満12才に達した日の属する学年の終わりまで、これを小学校又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う」とある。そして、年齢の数え方は『年齢計算ニ関スル法律』で誕生日を起算日とし、民法143条を準用して数える。民法143条は「週、月又は年によって期間を定めたときは、その期間は、暦に従って計算する」とし、同条第2項で「週、月又は年の初めから期間を起算しないときは、その期間は、最後の週、月又は年においてその起算日に応当する日の前日に満了する」と定めている。4月1日生まれの人は、6歳の誕生日の前日、即ち、3月31日で満6歳になるから、その翌日以降における最初の学年の初めに就学する。満6歳に達した日の翌日以降で最初の学年の初めは、自身の満6歳の誕生日である4月1日になるから、それ以前の人たち=前年の4月2日生まれからここまでの人たちと一緒の学年となる。

 同じ事は、『満20年に至らざる者』にも当てはまる。満20年に至るのは、自身の20歳の誕生日の前日。だから、自身の20歳の誕生日の前日に、酒屋に酒を買いに来た者に対して酒を売る事は問題が無い事になる。但し、この法令による年齢の数え方は一般には知られておらず、更には、警察の指導等では誕生日を持って年齢を加算しているから、それらにより監視を受ける酒類販売業者や提供者(居酒屋などの業者)はそれに倣う。だから、「オレは、明日が20歳の誕生日なんだ!」と言い張ると、多分、揉め事の元にしかならないと思われる。ただ、法律ではこの様になっている、と言う話。でも、日本は小学校と中学校が義務教育で、余程、特殊な事情が無い限り、全員が就学年齢の規定を経験するはずだから、「法令による年齢の数え方は一般には知られておらず」と言うのは問題があるかな?(笑)。

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この記事へのコメント

とうきび
2008年01月17日 01:46
どもども。

年齢計算って少々ややっこしいですね。
小学校一年生なら、前年の4月2日生まれの子と翌年の4月1日生まれの子が一緒になるということですよね。一年違えば、様々な点において差が生じることが考えられます。

そういえば、元巨人の桑田投手も4月1日生まれですよね☆
定年退職
2008年01月17日 08:53
会社での定年退職は年度の場合と満年齢で行う
場合との二通りが有ります。
年度は学年と同じなので問題がないのですが
年齢の場合、1日生まれの人は前月末日が
定年退職日となります。
2008年01月17日 17:48
<定年退職さん
コメントを有難う御座います。採用機会が年一回で中途採用の少ない企業だと『年度』を基準に、そうではない企業だと『満年齢』を基準にする事が多いようですね。単純に『誕生日』を基準にすると、4月2日生まれと4月1日生まれの人では、ほぼ、1年間の労働期間の差が出て、それに基づいた退職金や、給与の支払いで大きな差が出ます。採用機会が年に一回なら、『年度』を基準にしても差支えが無い、と考える様です(と言うか、不満を抑えるためにそちらを採用する、と言ったほうが良いでしょうか)。

何にしても、貴重なご意見を頂きまして、有難う御座います。

<とうきびさん
どうもです。多分、昨年の4月1日前後に桑田投手や、関川浩一選手と堀幸一選手の例を出して、この話を書いたと思います。つまり、ネタの使いまわし、と言う事です(笑)。

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