アンドレス・エスコバル

 スポーツナビのサッカーニュースを見ると、随分と物騒なニュースがあった。『ベセラが射殺される コロンビア代表FW』、これがそのニュースのタイトル。私が知る限りでコロンビア代表のサッカー選手が射殺されたのは、これで2人目。物騒な国とは聞いているが、サッカー選手、それも代表選手が殺されるとは本当に物騒な話だ、と言うと同時に、良くも悪くもコロンビアがサッカーに熱狂的であることの証とも言えなくもない。

 詳しい情報は全く手に入れられないが、やはり、試合内容に対する不満なのだろうか。私の知る1人目の被害者である、アンドレス・エスコバルは94年のワールドカップアメリカ大会でオウンゴールをしてチームが負けてしまい、その試合にコロンビアが勝つと賭けていた人が腹いせにレストランで食事中だったエスコバルを射殺した。動機の部分が伝わる前は、「いくらサッカーに熱いと言っても、殺す事は無いのに…」と思ったが、賭けが絡んでいた事を知り、「やはりね」と思ったものだ。それでも、殺しまで行くのだから、やはり、良くも悪くもサッカーに熱い人種なのだとは思う。

 さて、今回の理由は何なのだろうか。記事を読むと、犯人の特定はある程度出来ているとあるから、怨恨辺りがその理由だろうか。フォワードが点を決めない事はいくらでもあるから、点を取らないお前がいたから賭けに負けた、と言うのは本当に逆恨みだろう。もっとも、今のコロンビア代表は94年に比べるとかなり見劣りのするもの。今年開催されるワールドカップドイツ大会も本大会出場を逃している(プレーオフにすら回れなかった)。そんなチームに勝つと思って賭ける人はいたとしても、負けたところで恨む人はそんなにいないだろう。

 世界のサッカーニュースを聞いていると、親戚や子供が誘拐されて脅迫されたと言うものをたまに目にする。金を持っている人のところにたかる人種はいるから別に驚く事でもないが、それでも、やはり、世界は良い意味でも悪い意味でも凄いと思う。日本の場合、せいぜい、暴力団とのつながりがあったとか重婚だったと言うスキャンダラスな追い回し方だけだから可愛いものだ、と考えるべきなのかもしれない。


【補足の蛇足=追記版】
 私がコロンビア代表に興味を持ったのは、やはり、“怪人イギータ”の存在が大きい。先日のトヨタカップで来日したサンパウロのGKロジェリオ・セーニはFKにおいて攻撃的なキーパーだったが、このイギータは平気な顔をしてペナルティ・エリアからドリブルで飛び出して攻撃に参加するキーパーだった。以前のトヨタカップでは、ドリブルをしながら前に出て行ったところでボールを奪われて失点という失態もしていたが…。その後、アフロヘアのゲームメーカー、ヴァルデラマやスピードスター、アスプリージャなどが現れた。攻撃的なチームが多い南米の国の中で唯一と言って良いほどの堅守のチーム。そんなところも好きな理由の一つ。本大会に出てこないのは本当に残念だ。

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    Excerpt: サッカー、コロンビア代表FWのベセラ選手が射殺されました。 ディスコで何者かと口論をし、その後バーから出てきた際に射殺された模様。 スポーツナビ ベセラが射殺される コロンビア代表FW .. Weblog: Team R1A4 racked: 2006-01-12 01:45