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川村丈夫投手の引退試合を見に行ってきた。その話。 この日は、少し早目に家を出た。早目に出た理由は、勿論、川村丈夫投手の引退試合だから。いくら消化試合とは言え、人は集まって来るだろうし、チケットも現地で買うつもりで、無くなってしまうのと無駄な時間を費やしたくもなかったから。関内駅には人が沢山居たが、チケット売り場には然程は並んでおらず、スンナリとチケットは買えた。 そんなこんなで、席に着いたのが12時を少し過ぎた頃。日差しの具合が変わりそうだったので、カメラの調整(と言っても、モードを選ぶぐらいだが…)は後回しにした。尤も、この試合での私の狙いは、画像では無く、音声にあった。日本一の時のエースだったとは言え、所詮は横浜の投手。適当に記事にはなるだろうが、完全版は望めない。なら、自らの手でそれを収めればよい。映像は瞬間を切り取るが、音声は空間を掴み取る。その立体感を手許に残す事にしていた。 時間がお昼だったので、関内の駅で買っておいた崎陽軒のシウマイ弁当を食べた。横浜スタジアムで食事を摂るとしたら、この弁当にしている。まあ、横浜だから(笑)。それに、あの筍の煮付けは絶品であるし。ただ、この日のそれは少し甘味が強かった。私の状態がおかしかったのか、それとも、味付けが変わったのだろうか。そんな事を考えながら、食事の前に送っておいたブログの記事を携帯電話で確認したら、見事に、投稿に失敗していた(苦笑)。理由は、単に、合言葉の入れ忘れであった。直ぐに、合言葉を入れて送りなおした。 食事を終え、ボンヤリと広島の打撃練習を見ていた時に、「セレモニーだけ、と言う事は無いだろうな…」と思い、ベイスターズの携帯サイトで選手登録を確認した。そこに川村丈夫の文字は無かった。「やはり、セレモニーだけ?」と思っていると、両チームがメンバー表を交換し、バッテリーが発表された。広島が前田健太と石原慶幸、横浜が川村丈夫と相川亮二であった。驚いた事に、川村丈夫投手は先発してきた。私は試合の成立する6回以降の中継登板だと思っていたから、とても意外だった。「数回を投げる?それとも、直ぐに阿斗里?」と思いながら、試合開始を待った。 スタジアムアナウンサーの声とともに横浜の選手がグラウンドに散る。レフト下園、センター金城、ライト吉村、ファースト内川、セカンド石川、サード村田、ショート石井、キャッチャー相川、そして、川村丈夫の順。マウンドに向かう前に、相川からボールを受ける川村。一言二言、言葉を交わしてマウンドへ。最後の登板に向けて投球練習を始める。最初の打者は、東出。ストレート2球を投げて、2ストライク。そして、3球目は外角高目のストレート。これを東出が空振りして三振。これで、川村は降板。所謂、“お約束”の三振であった。 少しだけ試合の内容に触れておく。結果は、2-7で横浜の敗戦。横浜スタジアムでは初めてスコアをつけながら観戦したので、手許にそれなりの資料がある。資料はあるのだが、それを見るまでもない惨敗と言える。広島の先発、前田健投手は、制球に苦しみながらも、ストレートとスライダーのキレが良かったのか、横浜打線は打ち崩すことが出来ない。安打数は8ながらも、得点は2。その内の1点は村田修一の本塁打だから、打ち崩せなかったと言うのが正しい表現だろう。その中で、内川聖一が3安打の猛打賞。「ヒットって、こんなに簡単に打てるのかな?」と思わせるような3安打であった。 投手の方は、何時もの通り。この日の事実上の先発である阿斗里投手は、不思議な空気の中での登板となったことを差し引いても、良くなかった。球は速いものの制球が悪く、ボールが先行しストライクを取りにいった球を痛打されていた。正に、悪い投手の典型的な打たれ方だった。3番手の牛田成樹投手も、ストライクとボールがはっきりとしていた。阿斗里投手よりはマシだったかもしれないが、それでも、決め球が甘くなり痛打されていた。4番手の横山道哉投手は、適当に試合を処理していた。 2-7で負けた試合終了後、引退セレモニーが行われた。カラービジョンに川村丈夫の姿が映し出され、経歴が紹介される。ベンチの選手、スタッフと握手を交わして、マイクの用意されたマウンドへ。第一声は…、とそれは直に聞いてもらおう。後ほど音声ファイルをここではないところに上げる。とりあえず、実直な川村丈夫らしい言葉で締めていたと思う、とだけ書いておく。その後、一塁側のファンの元へ寄り、握手をしていた。ライトスタンドのファンに挨拶をした後に、胴上げをされた。最後に、レフトスタンドに居た広島ファンに深々と頭を下げ、グラウンドを後にした。 1997年に入団。98年の日本一に貢献した。翌99年に自己最多の17勝を上げる。後、“クワトロK”と呼ばれる中継に転向した。先発から中継と、幅広く活躍してくれた。長いと思っていたが、12年目。大学‐社会人経由だから、入団時の年齢が高い。それでも、「もう?」と言う感じはする。改めて、礼を言う。夢をくれて有難う、と。 |
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